丸山穂高の失言を考える。
令和元年(2019年)5月13日に北方領土のロシア人住民と日本人の元島民らが相互に往来する「ビザなし交流」の日本側訪問団が無事根室に帰還しました。
国会議員の身分で顧問として参加した丸山穂高の失言に注目が集まっています。
11日夜、滞在先の国後島古釜布のロシア人民家でホームビジットをしている際に泥酔し訪問団員らの制止を聞かずに大声で騒いだり外出しようとしたりしました。その後、この様な発言を元島民である訪問団団長としたとの事です。
「団長は戦争で、この島(北方四島)を取り返すことには賛成ですか?反対ですか?」(丸山穂高 衆院議員)
「戦争で?」(大塚小弥太 団長)
「ロシアが混乱している時に取り返すのはOKですか?」(丸山穂高 衆院議員)
「戦争なんて言葉は使いたくないです。使いたくない」(大塚小弥太 団長)
「戦争するべきではない」(大塚小弥太 団長)
「戦争しないと、どうしようもなくないですか?」(丸山穂高 衆院議員)
「戦争は必要ないです」(大塚小弥太 団長)(出典TBSニュースhtps://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye3672396.htm)
さてこれを検証していきます。
1.そもそもビザ無し訪問の趣旨を理解しているのか。
ビザ無し訪問というのは四島在住ロシア人と日本国民との相互理解の増進を図り、領土問題の解決に寄与することを目的として実施されている(内閣府ホームページhttps://www8.cao.go.jp/hoppo/henkan/10.html)
ものです。誰でも彼でも訪問できる訳ではなくて、訪問を適当と認める者にしか出来ません。
そして彼は国会議員として沖縄及び北方問題に関する特別委員会委員に所属しています。
日本の国権の最高機関たる国会の、北方領土を所轄する委員会の委員です。
そして今回、訪問団の国会議員枠はたったの2名。(もう1人は国民民主党青山大人衆議院議員)その様な名誉ある立場として参加しています。
しかし彼は、相互理解の増進と領土問題解決に寄与したのでしょうか?
2 日本の法律が適用されない恐れがある土地で泥酔し暴れたと言うのは国会議員としてどうなのか。
平成31年(2018年)7月22日の北方領土空路墓参際にも、衛星携帯没収されるという事件が有りました。日本政府見解としては日本の主権を有する土地ですが、実効支配が及ばない為ロシアの国内法が適用されてしまう恐れがあります。泥酔し暴れる中でもし怪我を負わせていたら、また噛み付いていたら、もし何かを壊したら。
日本の国権の最高機関たる国会議員が、日本の主権を有する土地で外国の法に拠って罰せられたり、ペルソナ・ノン・グラータを受ける
という国辱の様な自体にもなりかねませんでした。その様なリスクがある中、何故泥酔したのでしょうか。
3.そもそも断酒宣言してたのではないか。
丸山穂高は先述の通り、過去かつて事件を起こし、この様なツイートをしています。
丸山穂高です。先日の不始末について猛省と自重の決意の証として自主的に、禁酒宣誓書を今井幹事長へ提出してまいりました。あらゆるトラブルを予防するため、今後の議員在職中において公私一切酒を口に致しません。32にもなって汗顔の至りでございますが、未だ至らぬ自らを刻苦精励してまいります。(2016年01/13日 丸山穂高のツイートより)
公党に、所属する政党に宣誓した事も守れないのでしょうか?
接待ならしょうがないだろ!?と言われそうですが、公私一切と宣言しています。
32歳から35歳になっても、未だ至らないのでしょうか?
4 そもそも北方領土を取り返すという表現は妥当か。
北方領土はソ連時代からロシアが不当に占領するという立場である以上、この発言は適切ではないのでないでしょうか。
自らの所属する委員会、国会を代表して行う公務をきちんとこなせず、外交関係や国益も損なう。これが国会議員でいいのでしょうか。
私は衆議院各会派による議員除名を行うべきと思います。今件はそれほど重罪です。
そして今件でいままで先人が必死に交渉してきて、査証を作れとされた時も10年間墓参りを見送ってでも続けてきたビザ無し訪問を壊そうものならば。私は丸山穂高を死ぬまで許さないと思います。
11日夜の発言について団員の前で謝罪する丸山穂高衆院議員=12日午前、国後島古釜布で同行記者団撮影(写真出典、毎日新聞よりhttps://mainichi.jp/articles/20190513/k00/00m/010/160000c)